伊万里市議会 > 2019-06-26 >
06月26日-06号

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  1. 伊万里市議会 2019-06-26
    06月26日-06号


    取得元: 伊万里市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-16
    令和元年 6月 定例会(第2回)          令和元年伊万里市議会会議録(第2回定例会)1.日 時  令和元年6月26日 午前10時00分開会2.出席した議員    1番  馬 場   繁         12番  山 口 恭 寿    2番  坂 本 繁 憲         13番  井 手   勲    3番  加 藤 奈津実         14番  梶 山   太    4番  川 田 耕 一         15番  松 尾 雅 宏    5番  西 田 晃一郎         16番  松 永 孝 三    6番  山 口 常 人         17番  前 田 久 年    7番  岩 﨑 義 弥         18番  渡 邊 英 洋    8番  中 山 光 義         19番  樋 渡 雅 純    9番  力 武 勝 範         20番  笠 原 義 久    10番  前 田 敏 彦         21番  盛   泰 子    11番  前 田 邦 幸3.欠席した議員    な  し4.出席した事務局職員    局長  杵 嶋 尚 武5.地方自治法第121条による出席者の職氏名    市長                  深 浦 弘 信    副市長                 泉   秀 樹    総務部長                古 場   博    政策経営部長              山 邉 賢 一    市民部長(福祉事務所長)        桑 本 成 司    産業部長                力 武 健 一    建設部長                橋 口 民 男    理事                  角 永 慎二郎    総務部副部長                        樋 口 哲 也    (総務課長)(防災危機管理課長)    政策経営部副部長(財政課長)      木 寺 克 郎    企画政策課長              松 本 公 貴    まちづくり課長伊万里暮らし応援課長) 松 園 家 智    市民部副部長(子育て支援課長)     前 田 文 博    産業部副部長(観光戦略課長)      力 武 敏 朗    建設部副部長(道路河川課長)      溝 江 龍史朗    会計管理者               多久島   功    上下水道部長              中 里 憲 二    上下水道部副部長(管理課長)      松 岡 猛 彦    教育長                 松 本   定    教育部長                中 野 大 成    教育副部長(教育総務課長)       梶 原 貴 英    教育施設課長              吉 永 大 輔    学校教育課長              中 尾 聡 彦    生涯学習課長              中 尾 克 也    市民図書館長              杉 原 あけみ1.議事日程    第1 一般市政に対する質問1.本日の会議に付した事件    日程第1 一般市政に対する質問┌──┬───────┬──────┬───────────────────────┐│順位│  氏 名  │指名答弁者 │       質 問 事 項         │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.家読について               ││  │       │      │ (1) 12年間の各町の取り組み状況       ││  │       │      │ (2) 今後の取組み              ││  │       │市  長  │ (3) 予算措置                ││  │坂 本 繁 憲│      │ (4) 家読と道徳授業             ││ 9 │       │教 育 長  │ (5) 家読推進への市長の思い         ││  │(一問一答) │      │                       ││  │       │関係部長  │2.コミュニティバスの運行拡大        ││  │       │      │ (1) 道路運送法               ││  │       │      │ (2) コミュニティバスへの補助金について   ││  │       │      │ (3) バス会社への補助金について       ││  │       │      │ (4) 免許証返納者への無料化拡大       │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.第6次伊万里市総合計画について      ││  │西 田 晃一郎│市  長  │ (1) 今後の伊万里市の行財政運営についての  ││ 10 │       │      │  地区説明会                ││  │(一問一答) │関係部長  │ (2) 総合計画の周知             ││  │       │      │ (3) 総合計画の推進             │├──┼───────┼──────┼───────────────────────┤│  │       │      │1.教育行政について             ││  │       │      │ (1) 学校編制について            ││  │       │      │ (2) 教育委員の構成について         ││  │       │市  長  │ (3) 教育現場について            ││  │前 田 邦 幸│      │ (4) 大坪公民館の状況            ││ 11 │       │教 育 長  │                       ││  │(一問一答) │      │2.子ども・子育て支援について        ││  │       │関係部長  │ (1) 子ども・子育て支援新制度        ││  │       │      │ (2) 幼児教育・保育無償化          ││  │       │      │ (3) 公立幼稚園・保育園の民営化       │└──┴───────┴──────┴───────────────────────┘1.会議の顛末                (午前10時 開議) △日程第1 一般市政に対する質問 ○議長(馬場繁)  おはようございます。定刻、定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。 前日に引き続き、一般市政に対する質問を行います。 それでは、質問の順番により、2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲) (登壇) おはようございます。2番、いまり新風会の坂本です。今回、2点について通告をしております。 まず第1の質問は、家読の取り組みについてお尋ねをいたします。 本市では、平成19年6月に家読の推進事業の取り組みを始めました。家読とは、家庭内読書という言葉の家と読むを組み合わせた造語であります。ただ単に絵本や本を数多く読むといった取り組みではなく、親子で、兄弟で、家族間で、絵本や本を読み合い、その感想を語り合うことで家族のきずなを深めようとする取り組みであります。その家読の取り組みのモデル町として黒川町が指定を受け、お話ボランティアの方々の熱心な活動によって幅広い展開をされておるところであります。 その後、松浦町、波多津町、大坪地区へと普及をしております。そのほかにも家読に似たような読み聞かせをされている地区もあります。取り組みから12年が経過をいたしましたが、まだまだ市内全域には浸透しておりません。この12年間の取り組みについてどのようになっているかをお伺いいたします。 次に、第2の質問は、コミュニティバス運行の拡大についてお尋ねをいたします。 最近、高齢者による車での大きな事故が全国的に多発をしているところです。4月には東京都池袋で、そして、先日は福岡市において猛スピードで逆走した高齢者の運転する車が5台の車に追突し、最後には建物へ激突し、運転されていた方と同乗されていた方、夫婦の方が亡くなるという事故が発生いたしました。けさの新聞にも類似するような事故が掲載されてありました。高齢となり、運転に不安を覚え、免許証返納を考えていても、通院や買い物手段として公共交通機関がなかったり、あっても不便なために、どうしても自家用車の運転をあきらめ切れずに返納をためらう人が多くおられます。コミュニティバスが運行されている町においては、町内での移動に限ればコミュニティバスは料金も安く非常に便利でありますが、市内への移動は道路運送法の問題があり、対応できておりません。路線バス運行区間においては道路運送法の規制があり、コミュニティバスの運行ができないように聞いておりますが、地方でできることは地方でという今日において、いささか逆行している感が感じられます。では、その道路運送法とはどのような仕組みになっているかをお尋ねいたします。 以上、壇上からの質問といたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成) (登壇) おはようございます。坂本議員最初の御質問、家読についてということで、これまでの家読の取り組み状況について御説明をさせていただきます。 家読につきましては、議員御紹介のとおり、平成19年6月に黒川公民館での読み語りを始まりとしておりまして、これまで市を挙げて継続して取り組んできたところでございまして、平成20年度には公民館を会場とした家読フェスティバルが開催され、現在は4つの町、地区で開催されているところでございます。 また、平成21年度には家読サミットの開催、平成25年度には九州うちどくネットワークフォーラムを開催するなど、伊万里市を起点として九州、そして全国へと家読の取り組みを発信してきたところでございます。 その後も学校現場におきましては、毎月第3日曜日を家読の日と定めまして、先生方の御指導をいただきながら、学校独自のルールで家読に取り組んでいただいているところでございます。 さらに、平成28年3月に策定をいたしました第三次伊万里市子どもの読書活動推進計画におきましては、基本方針の一つに子どもの読書活動の意義及び意識の啓発並びに家読の普及を掲げておりまして、この方針に沿って市内全域で、幼稚園、保育園、小学校、中学校、公民館、読み語りボランティアなど、それぞれの役割で子どもの読書活動の重要性を説きながら、家読の普及や推進に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一) (登壇) 坂本議員から2点目の御質問といたしまして、道路運送法についてお尋ねがございました。法律ですので少々くどくなりますが、お答えいたします。 まず、道路運送法は、旅客自動車運送事業者貨物自動車運送事業者などに対する義務を課すもので、その目的は道路運送の分野における利用者の需要に対応したサービスの円滑かつ確実な提供を促進することにより、輸送の安全を確保し、道路運送の利用者の利益の保護及びその利便の増進を図ることなどでございます。 この法律の規制を受ける事業としましては、旅客自動車運送事業貨物自動車運送事業自動車道事業など多岐にわたるものとなっております。これらの事業の中で、路線バス事業者旅客自動車運送事業に係る規定によりまして、旅客から収受する運賃や運行系統について認可を受けること。また、輸送の安全を確保するための措置を義務づけられるなど、各種規制を受けるものとなっております。 一方、波多津町や大川町、黒川町でそれぞれのまちづくり協議会などが運行主体となり運行されておりますコミュニティバスにつきましては、過疎地域などにあって採算などの面により、バスやタクシーなど旅客自動車運送事業者による輸送サービスが提供されない場合、いわゆる交通空白地において道路運送法施行規則に定められる旅客自動車運送事業者を初め、国や県、地域住民利用者代表など地域の関係者が参画する地域公共交通会議におきまして、その必要性について合意がある場合に限り、例外的に市町村やNPOなどによる自家用有償運送、いわゆる白ナンバーでの旅客有償運送が認められている制度となっております。 道路運送法の規定につきましては以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  一問一答にてお尋ねいたします。 先ほど市の取り組みや各町の取り組み状況について回答がありましたが、まだ取り組みが浸透していない地区に対して、今までどのような対応をしてこられたのか、そして、今後どのような対応をしていくのかについてお示しください。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  取り組みが浸透していない地区についてということでございますけれども、小学校や保育園を中心といたしまして、家読につきましては各町に広がりを見せていると考えておりまして、それぞれの手法で浸透を図られているというところでございます。 図書館では、学校や幼稚園の先生、ボランティアに対しまして、読書指導のアドバイスや本の紹介を行いまして、家読活動の支援を行っているところでございます。 また、こうした取り組みがより広く浸透しますように、年に1回ではございますけれども、図書館に講師を招きまして、家読推進講演会を開催いたしまして、家読の取り組み方法や楽しく読書に親しむ方法などについて、全国各地で読書活動の推進に活躍されている方から話を聞くことができる機会等を設けているところでございます。 このような形で取り組んでいるところでございますけれども、今後もこうしたことを粘り強く継続して実施していくことで浸透を図っていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  ぜひさらなる取り組みの強化を図り、市内全域に浸透することを期待しております。 次に、平成28年9月に家読の応援団長であるノンフィクション作家、柳田邦男さんに講演を依頼いたしまして、黒川町で家読イベントが開催され、その場において「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言しました。この宣言によって、どのような効果があったのか、そしてまた、今後、「日本一のうちどく推進のまち・いまり」をどのように取り組んでいくのかについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  宣言の効果と取り組みということでございますけれども、「日本一のうちどく推進のまち・いまり」の宣言を行ったことで、伊万里市はこれまで10年間の蓄積を生かしまして、さらなる家読活動を続けていくということをあらわしたものというふうに考えております。 今後の取り組みといたしましては、宣言の中にございますけれども、子ども、大人、家族、学校、地域、図書館、そして伊万里市がそれぞれの立場に応じて家読活動を継続しながら、それぞれの役割を果たすことが大事だというふうに考えておりますので、この宣言が大きな目標となって家読の活動がますます活発になり、伊万里市が目指している家読のまちづくりが実現することを期待しているというところでございます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  先ほど紹介した柳田邦男さんや、家読推進プロジェクト代表の佐川さんは伊万里の取り組みについて非常に高評価をされておりますので、ぜひその期待に沿うような展開をしてほしいと思うところです。 「日本一のうちどく推進のまち・いまり」宣言を踏まえ、平成29年に伊万里市民図書館内にうちどく推進室が設置をされました。設置後の取り組み状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  議員から御紹介がございましたように、平成29年度から伊万里市民図書館内でございますけれども、うちどく推進室が設置をされております。図書館長を室長といたしまして、図書館内の担当係長1名と司書4名が図書館業務と兼務で務めております。さらに学校教育課の指導主事と生涯学習課の係長が副主幹を務めまして、学校現場や公民館職員への連絡、助言を行うなど、学校と図書館、公民館と図書館の橋渡し役を担っております。 特に平成29年度から30年度にかけまして、学校教育課と連携して学校図書館の電算化に取り組みをいたしましたけれども、学校図書館の利便性が高まることで児童生徒の読書意欲が向上し、家読にも積極的に取り組むということが期待されているところでございます。 以上です。
    ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  図書館だよりやホームページ等においては、うちどく推進室設置の説明はなされているとは思いますが、まだまだ浸透していない状況のようです。検証を重ね、うちどく推進室の意義を各町の公民館等を活用して、市民にさらなる訴えをしてください。 次に、第6次総合計画の中では家読の推進に取り組んでいくと提案されています。当初予算においての家読事業は、伊万里市民図書館での講師を呼んでの講演会の開催などを計上されております。私の記憶では28万円ぐらいだったと思います。各町で家読の取り組みを行っていく上で必要なのは、ボランティアの方々の協力だけではなく、絵本購入やイベントでの活動費に係る予算が必要となります。その予算がなく、黒川町ではふるさと祭りにおいて、バザーによって得た収益により絵本の購入をされているところです。 今年度は、各町で自由に使用できる地域づくり推進事業への予算が組まれております。行政としては家読推進は進めていくが、予算は各町での地域づくり推進事業の中でとなると、各町の事業費枠は50万円と決められており、家読に取り組んでいない町のほうが結果的には予算優遇の感がいたします。ちなみに、黒川町での地域づくり推進事業での家読事業費は12万円であります。毎年これぐらいが予算化されておるところでありますが、どのように判断されるのかについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  議員御紹介のとおり、今年度につきましては、各公民館に対しまして自由裁量で使えるまちづくり交付金というものを50万円ずつ配分されておりまして、その使い道につきましては公民館と各町のまちづくり協議会の判断で使えることというふうになっております。 黒川町では、先ほどおっしゃいましたように、そのうち12万円を家読関連の事業に使われるということで伺っておりますけれども、このことはどの事業に力を入れるかについて、公民館や地元住民の思いということになっておりますので、黒川町の家読に対する力の入れようがわかるというものでございます。 ほかに家読フェスティバルを開催している公民館の例で御紹介をいたしますけれども、松浦町につきましては家読フェスティバルの経費と町の小学校や保育園の図書購入費に7万円、また波多津町では交付金は活用されておりませんけれども、家読フェスティバルは毎年、青少年育成町民会議の予算で賄っていらっしゃるということでございます。さらに対象人口が多い大坪地区におきましては、約13万円の予算を家読事業に配分をされておりまして、昨年度は学校図書館のリニューアル事業家読フェスティバルの経費に充てておられます。また、今年度につきましてもフェスティバルなどのイベントを計画されているということでございますので、各公民館それぞれ独自の取り組みによりまして、工夫して交付金を活用されているといった状況だというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  部長の答弁の中身はわかりますが、私が聞きたいのは、家読をされていない公民館においては丸々50万円が違う事業でできるという意味合いで質問したのであって、家読に12万円黒川町が使って、大坪地区が13万円と言われましたが、じゃ、よその地区はどういうところに、全然使っていないところもあるという意味合いにとれましたけれども、これは質問事項に入れておりませんので、各町での家読推進事業についての予算をぜひ別枠でお願いしたいということで今後の課題といたしますので、よろしくお願いしておきます。 次に、平成23年に青森県板柳町で第3回家読サミットが開催されました。私もそれに参加をいたしておりましたが、そのときに佐賀県の家読に関係する担当の方も参加をされておりまして、今後は家読に積極的に佐賀県もかかわっていくというふうな申し出がありましたが、その後、ほとんど報道を聞くこともありません。今、家読に対する県の取り組みがどうなっているのかについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  家読の取り組みの一つといたしまして、県内で伊万里市以外の自治体にも家読を広げようということで、佐賀うちどくネットワークが主催をいたしまして、佐賀うちどくフェスティバルが開催されておりまして、平成25年12月に伊万里市で開催いたしました九州うちどくネットワークフォーラムを第1回目といたしまして、翌年から県内10市の持ち回りで毎年開催されております。 佐賀県からも後援をいただいておりまして、会場にはまなび課の課長が来賓として出席をいただいているという状況でございます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  どうなっているのかということをお尋ねしたかったんですけど、参加されているどうのこうのは、私は何も期待しておりませんでしたけどね。4月の県議選に当選された弘川議員は公約の中で家読から街読へと掲げてありました。今後、弘川議員と連携して家読の普及を余り県に期待しないで取り組んでいきたいと思っております。 次に、平成29年度においては家読推進事業取り組みの中で、うちどく広め隊等の事業に対して独自の予算が計上され、幅広い活動が展開され非常に好評でありました。この中では黒川の家読連絡会の中から参加され、黒川町うちどく広め隊ということで各町に出向いておられます。幼稚園、学校、老人会等にも参加されております。今後もそのような取り組みを継続するべきだと考えておりますけれども、どう思われますか、お尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  平成29年度に市内の家読活動のトップランナーであります黒川町から読み語りのボランティアを派遣いたします黒川町うちどく広め隊を結成していただいて、市内で行われました研修会などに12回出向いていただき、本を読んで家族で話すことの楽しさや、そのよさについて伝えていただいたところでございます。平成30年度は4回実施をされておりますけれども、家読の広がりを進める上で今後も続けていきたいというふうに考えておりますので、今年度以降も継続して実施することとしているところでございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  今、うちどく広め隊の活動方針について回答を受けました。今、先行して家読の取り組みを実施されている黒川町、松浦町、波多津町、さらには大坪地区の家読にかかわるボランティアの方々に家読アドバイザーとして委嘱をお願いして、今後取り組みをされる未普及地区に伊万里うちどく広め隊活動を展開する考えがないかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  先ほどうちどく広め隊について御説明をさせていただきましたけれども、最初に取り組んだときには黒川町うちどく広め隊という名称で活動いただいておったところでございますけれども、これを家読の先進地区である黒川町から派遣するといった意味合いでつけた名称でございました。 実は翌年度からこの名称を伊万里うちどく広め隊というふうに名称を改めておりまして、これは黒川町の方だけでなく、市内のどこからでも講師となる方を派遣できるようにしたというものでございます。 議員が提唱されております家読アドバイザーにつきましては、伊万里うちどく広め隊の活動の一環として、そういった地区にも取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  ぜひ未普及地区へ家読事業の普及拡大が実現できるような取り組みをされることを期待しております。 次に、家読にかかわる事業として、本市ではブックスタート事業も行われておるところです。ブックスタートとは乳児健診に合わせて、赤ちゃんに絵本との出会いをプレゼントする取り組みであり、図書館の利用案内やお薦めの絵本を紹介したり、リーフレットなどと絵本2冊が入ったブックスタートパックを保護者に渡し、家庭で心豊かな時間を持つことの大切さを伝えるという取り組みでありますが、今年度は予算が減って1冊になったと聞いておりますが、その取り組み状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  ブックスタートの取り組みでございますけれども、ブックスタートの内容につきましては、先ほど議員が御紹介をされましたので省かせていただきますけれども、議員御指摘のとおり、家読のスタートと位置づけられる事業でございますけれども、昨年度まで絵本については2冊でございましたけれども、今年度は1冊というふうになっております。財政状況が厳しい中ではございますけれども、先ほどおっしゃいましたように市民との協働で始まった事業でございますので、今後もブックスタート事業を皆様のお力をおかりしながら、しっかり継続していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  継続はもちろんのことですけれども、2冊から1冊に減ったのを、また2冊に戻すことをできれば9月補正、できなくても最低来年度からはもとの2冊に戻るような、そういう段取りをつけてほしいと思うところです。 次に、教育長にお尋ねをいたします。 私が言うことでもありませんが、三つ子の魂百までということわざにあるように、幼少期の記憶は大きくなっても残るようであります。幼稚園、保育園、小学校低学年での絵本の読み聞かせは非常に心の教育に、そして、高学年以上においては文章力、応用力に効果があるようです。また、平成29年度のうちどく広め隊活動の中で、高齢者の集まりの中でも家読をされておりますが、今さら絵本なんかと言っていた方々が非常に感動し、孫たちに絵本を読んでやりたいとの声を聞き、取り組んでよかったとの報告もあっております。 「日本一のうちどく推進のまち・いまり」を宣言している本市にとって、道徳の授業の中で家読の活用を図る考えがないかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  家読を道徳の授業に活用する考えはないかという御質問でございます。 道徳の授業と家読にはそれぞれの狙いがあるかというふうに考えております。どちらにも共通するのが豊かな心を育むということではないかと思っております。現在、道徳の授業では教科書を活用して授業を行うことになっておりますけれども、子どもたちの心を育むためには多様な授業の展開を考えていく必要がございます。 議員がおっしゃるように、道徳の授業の中に授業の狙いに沿った絵本などの読み聞かせを取り入れることによって、登場人物、主人公の心情に寄り添ったり、感動したりすることができるかというふうに思います。 また、家族の大切さについて考える授業におきましては、家読の様子を振り返らせることを通して、自分自身や家族のことをじっくりと考えるよい機会になるかというふうに思っています。道徳の授業の中で家読の活用を図ることもできるかというふうに考えているところです。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  今、道徳の授業は年間30時間ほど取り組まれているようであります。その中で1時間でもいいですから、家読ボランティアの方たちの読み聞かせを取り入れてもらいたいという思いもあります。 家読が道徳心の向上に効果があるという思いで、再度、教育長にお尋ねいたします。 私は昨年の12月議会において8050問題についての質問をいたしました。最近非常に話題になっている言葉であり、御存じかもしれませんが、あえて言うならば、50歳前後のひきこもりの子どもを80歳前後の親が面倒を見るということであります。その結果として、以前にも何件かの事件が報道されていますが、先月においては川崎市でおぞましい事件が発生をいたしました。決してひきこもりに対して偏見を持っているわけではありません。ひきこもりの要因にはいじめ、ストレス、リストラ、親子関係等々、さまざまな問題があろうと思いますが、道徳心の欠如も要因の一つではないかと私的には思っているところです。 文部科学省の指導要領の変更によって、道徳の教科が小学校では昨年度から、中学校では今年度から特別な教科として実施をされています。道徳の授業が1年を経過した小学校での取り組みの効果と今後どのような課題があるか、それについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  お答えします。 道徳の授業は人としてのあり方を考える、そういった時間だと考えております。友情、思いやり、命や家族の大切さ、いろいろな心について友達とともに考え、心を育んでいくことにあるかと思います。週に1時間、年間35時間の授業となっておりますが、その積み重ねが人としての美しい心の芽を出すことにつながり、温かい行動につながるというふうに考えております。 今後も学校で最も大切にしなければならない学習だというふうに考えておりますので、実は先生方の研修も大切にしていきたいというふうに思っています。その研修の一つとして、昨年度は義務教育学校南波多郷学館におきまして、いのちの教育フォーラムを開催し、命や家族の大切さについて学んでいる子どもたちの様子や指導している先生方の姿を県内の多数の先生方に参観してもらう機会を設けました。 参観された先生方からは次のような感想があっております。高学年などなかなか発言しない場面でも、グループ内での話し合い活動を取り入れ、子どもたちの発言がどんどんふえていて、発問の仕方、反応の仕方などがとても勉強になったと、このような感想がたくさん寄せられたところでございます。今後もこのような研修の機会を設けて、市内の教員だけではなく、他市町の先生方にも道徳の授業の大切さを伊万里から広げていきたいというふうに考えております。 心の教育は、学校による道徳の授業だけではなく、家庭や地域の中でも行われるべきものでございまして、議員御提案の家読を初め、家庭や地域で行われている絵本の読み聞かせなども豊かな心を育む上で大切なことだと考えております。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  モニターをお願いします。     〔資料を示す〕 この写真は家読のモデル町となったことをアピールするために、黒川町まちづくり運営協議会で公民館の一画に設置した看板であります。この看板に対して、平成29年11月1日の佐賀新聞読者投稿ひろばの欄に福岡市在住の方の記事が掲載されましたので、紹介をいたします。 「素晴らしい「家読の郷」看板、先日、伊万里方面へドライブした。夫と私は年に数回以上は出かけているが、そのたびに目にするのが立派な看板だ。「家読の郷・黒川町」と書かれ、初めは何と読むのかなと思っていたが、ルビがついていて、「うちどく」の言葉を知った。看板の裏には「こころつないで広げよう」と読書を啓発してある。いつから立っているのか、誰が立てたのか私は知らないが、すばらしい看板だ。最近は読書をしない子どもがふえたと聞く。スマホやパソコンのゲームに没頭して活字に親しまないらしいが、黒川町ではどの家でも本を読んでいるのではと思う。幼い子どもに若い母親や祖父母が童話を読み聞かせている姿などを想像すると大変ほほえましくなる。また、小学生が日本の昔話を、中学生が偉人伝などを読み、本の世界に浸っているのではと思う。静かなゆったりとした環境の我が家でののんびりと本を読める幸せはありがたいものだ。そんなイメージを持たせてくれる看板。道行くドライバーもきっと気になるだろう。堂々とした看板だ。家読の郷と名づけられた理由も知りたくなった。」という記事でした。 家読にかかわっておられる方にとっては非常に励みとなる投稿でありました。投稿者に対しては家読連絡会の会長が佐賀新聞社を通して家読の目的、取り組み状況について返答をされました。また、うちどくフェスティバルや県内での家読イベント等においては家読連絡会の方々はほとんどが自費にて、そして、仕事の調整をされて参加されているところです。その大会において、日常の取り組みや季節ごとの取り組み事例を発表され、「日本一のうちどく推進のまち・いまり」をアピールされております。ちなみに、ことしの第7回佐賀うちどくフェスティバルin嬉野は10月12日土曜日、嬉野市社会文化会館リバティといいますが、そこの文化ホールにて開催される予定であります。 深浦市政のモットーは子どものためにであると思います。そして、市長は佐賀うちどくネットワークの代表でもあります。家読は子どもの健全な心を育む道徳心の向上にもつながる取り組みであると確信をしております。市長の家読推進への思いと、市長として今後どのように取り組んでいく方針なのかについてお聞かせください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) 家読推進への市長の思いということで御質問があっております。その前にまず、先ほどブックスタートの件で教育部長が説明しましたけれども、財政が厳しいというふうな言葉がありましたけれども、私は財政が厳しいというだけではなく、やはり必要であるということであれば、2冊なのか3冊なのかわかりませんが、必要だと思います。 ただ、今回、私が行いましたのは、やはり昨年の行政評価委員会の中で見直すべきだという意見、全ての方が見直すべきだというふうな意見の中で幾つかありましたが、配本数だけがブックスタートではないと考える。家読率及び図書館来館回数の増加の向上が目標であれば、これを達成する方策は別にも考えられるのではないだろうかとか、そのほかにもプレゼントすることを目的とせずに家読の浸透や図書館へ運ぶきっかけをつくることを目的にしてほしいというふうな御意見もありました。ことしについてはこの意見を受けて、現在見直しをしていると思います。その見直しを受けて、やはり必要であるということであれば、当然予算としても出していくべきだろうというふうに思っております。その図書館のほうでの見直しを受けて、私も進めていきたいというふうに思っております。ですから、単なる予算ということだけではないということを御理解いただきたいと思っております。 それから、家読推進への思いということですが、家読につきましては、先ほどから坂本議員言われておりますように、子どもの読書活動の一環として、これからも進めていかなければならない事業と捉えております。ただ、やはり効果があらわれるまでには時間がかかるものと考えております。そうは言いましてももう12年、市内、特に黒川町を中心に活動が続いているということは、全国の都市と比較しても本当にいいことではないかと思いますし、市民の活動と図書館を中心とした行政や学校などとの協働でなし遂げていることだというふうに考えております。私としてはこれまで培ってきた家読の活動を引き続き協働の場で進めていくことで、より広く、より深く、そして密接に家読の推進が図られていくというふうに考えております。 それから、先ほど坂本議員のほうからも紹介ありましたけれども、昨年、市長になったときに、佐賀うちどくネットワークの代表を引き受けてほしいという要望がありました。その中で、私としては名前だけではなくて、実際、私が代表としてすべきことというのを聞きました。その中で市長としてやってほしいというふうなことがあれば言ってくださいと、やりますからということで引き受けた次第であります。 私としては、先ほどから御紹介ありましたけれども、昨年は神埼市のほうで佐賀うちどくフェスティバルが行われました。第6回でした。神埼市の松本市長と一緒に出ましたけれども、大変にぎわっている。家読というのはこういう形で県内でも進めておられるんだなというふうに感じたところであります。 そして、ことしは、これも先ほど紹介がありましたが、10月12日の土曜日に第7回の佐賀うちどくフェスティバルin嬉野が嬉野のリバティというところであります。これにつきましても、私も嬉野市の村上市長と一緒にやりましょうというふうな話をしております。そして、第8回になります来年につきましては、私も直接小城市の江里口市長さんと話をしまして、ぜひ小城市のほうで受けてくださいというふうな話も代表としてやっております。その結果、来年については小城市のほうでやるというふうなことで現在、話も進んでいるところであります。 私としては、子どもたちが健やかに成長することが一番ですし、周りにも影響を与えることで家読の取り組みが広がり、心豊かに暮らすことができる社会となることを願っているところであります。 今後の取り組みとしては、地道な活動になると思いますが、これまで続けてきた活動を継続して続けていくことが大事だと考えております。行政の役割を果たしていく、市長として、代表として役割を果たしていきたいと思っておりますので、関係者の皆さんの御理解と御協力をいただきながら、家読の推進に一緒に取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  今、市長の答弁にありましたように、佐賀うちどくフェスティバルは、来年は小城、その後は鹿島、そして10回目が佐賀で予定されており、11回目はまた伊万里に戻ってくる予定であります。そのときのために、伊万里市では全市内そういう取り組みをやっていますというような報告ができることを市長とともに頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 次に、コミュニティバス運行についての質問に入ります。 先ほど道路運送法の説明は受けました。では、その仕組みの中で、路線バス区間においてコミュニティバスの運行手段は本当にないのか、クリアするためには何か条件があるのか、そういうところについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  コミュニティバスが例えば路線バス区間などを運行することができないかという御趣旨での質問だと理解します。まず、先ほど申し上げましたとおり、波多津町や大川町、黒川町で、それぞれのまちづくり協議会などが運行主体となったコミュニティバスにつきましては、先ほど申し上げたとおり、路線バスなどが通わない、いわゆる交通空白地におきまして、都市間を結ぶ幹線系統となる路線バスなどへの乗り継ぎを考慮した運行を確保するものでございまして、例えば、波多津ふれあい号及び町内巡回バスくろがわ号は、西肥バス福島線波多津バス停及び黒川バス停において、それぞれ乗り継ぎを考慮したダイヤが現在組まれております。 このコミュニティバスが接続する路線バスにつきましては、伊万里市と隣接する唐津市や、また長崎県松浦市、佐世保市などといった都市間を結ぶ必要不可欠な幹線として、沿線市町の要望に基づき、国庫補助による補填を受けながら、なお不足する欠損部分に対して、現在、沿線市町が補助、補填をしている状況でございまして、現在は沿線市町が協力しながら路線を維持するために、少しでも利用者の増加につながるような利用促進に向けた取り組みを行っているところです。 このようなことから、コミュニティバスはあくまでも枝線、つまり幹線へつなぐ機能でございまして、幹線である路線バスがなくなればコミュニティバスの乗り入れが可能となるかもしれませんが、現状において、例えば西肥自動車株式会社様が運行される長崎県松浦市福島町から伊万里駅を結ぶ幹線でありますいわゆる福島線につきまして、松浦市とともにその必要性があるとして国庫補助を受けていることから、我々一方の自治体のみの判断ではなかなか議論することはできないものと考えております。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  今の道路運送法の仕組みの中ではできないというような答弁であったと思いますが、今はできなくとも、今後できる可能性はあると思います。幅広くアンテナを広げて注視をして、国の動向とかも見ておいてください。 以前にも議会で質問はあっていますが、本市で運行しているコミュニティバスの各町での取り組み状況がどのようになっているかについてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  コミュニティバスの各町での取り組み状況でございますが、各地域が主体となり、その地域住民の通院や買い物など、ニーズを的確に把握した利用しやすいコミュニティバスの運行に現在努められております。現在、市内では3地区、繰り返しになりますが、波多津町、大川町、黒川町で運行されております。 平成30年度の利用状況につきましては、波多津町の波多津ふれあい号が延べ4,045人、大川町のコミュニティすこやかバスが延べ2,417人、黒川町の町内巡回バスくろがわ号が延べ4,045人となっております。なお、波多津町や大川町、黒川町のコミュニティバスは、さきに御説明申し上げました過疎地などにおいて地域公共交通会議による合意に基づいた、いわゆる交通空白地における運送事業であり、コミュニティバスのそれぞれの運行経費につきましては、運賃収入で賄えない、いわゆる欠損部分について2分の1の国庫補助を受けており、なお不足する額を伊万里市が直接補助する仕組みとなっております。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  私も飲酒した次の日、黒川町のコミュニティバスを5回ほど利用しました。非常に便利さを感じているところです。そしてまた、今の利用者数は波多津が4,045人、黒川が4,045人と、後発の割には黒川町の方は多く利用されるなという思いがあります。ではそのコミュニティバスの補助金がそれぞれに幾らなのか、波多津町が運行開始されてからの昨年度までの状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  いわゆる自家用有償旅客運送に係るコミュニティバス事業へは平成27年度以降に補助しておりますが、平成27年度から1団体、波多津ふれあい号が始まりましたが、平成27年度は567万1千円。平成28年度に大川町コミュニティすこやかバスが加わりましたが、2団体で892万9千円。平成29年度に町内巡回バスくろがわ号が加わりましたが、3団体で1,020万1千円。平成30年度も同じ3団体で1,323万2千円を補助しており、運行団体数の増加に伴い、補助額が増加しています。この補助額については繰り返しになりますが、年間経費から運賃などの収入を差し引いた欠損部分について2分の1の国庫補助を受け、なお不足する額を市が補助しており、市の補助に対しては8割の特別交付税措置を講ずることとされております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  私はもっと大きな事業費が要るかと思いましたが、すばらしい取り組みだなということを改めて感心いたしました。 では、路線バスへの補助は何路線で、それぞれの路線での補助金はどのようになっているのか、これについても直近5年間の状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  路線バスに係る補助金ということでございますが、ちょっと今、それぞれという数字を持っていませんので、路線をまとめた額で申し上げます。(「結構です」と呼ぶ者あり) 平成26年度は松浦線など14路線で6,689万8千円、平成27年度は同じ14路線6,849万円、平成28年度は14路線6,724万1千円、平成29年度が波多津ふれあい号の運行に伴う木場線の廃止により13路線となりました。これに対し6,854万8千円、平成30年度はさらに大川町コミュニティすこやかバスの運行に伴う立川上線及び東田代線の廃止並びに山代町西分線の松浦線への統合により10路線となりました。これにより、額は6,659万1千円を交付しております。 このように補助路線数は減少する一方、補助額は変わっていない状況でございますが、これは近年、燃料費の高騰や運転手不足を背景とした給与手当などの処遇改善によるものが大きいです。なお、これらの路線バスの補助金につきましても、コミュニティバスと同じく国庫補助や市の補助に対する特別交付税措置が講ずることとされております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  交付金や補助事業があるということは非常にありがたいことでありますが、ファシリティマネジメントに限らず、公共交通問題もしっかりと取り上げ、財政削減に向けた取り組みが必要であるのではないかというふうに思いました。 現在、今後コミュニティバス事業を考慮されている地区があるのか。あるとすればどこの地区で、あわせてその進捗状況についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  今後のコミュニティバスの他地区の展開という御質問でございますが、御質問の波多津町、大川町、黒川町以外の地区における取り組みでございますが、他の地域におきましては、いまりんバスの郊外線や地域線、路線バス、鉄道があるためか、現在のところコミュニティバスに関する議論は我々には聞こえてきておりません。 しかしながら、中山間地域における移動手段として、松浦町で昨年4月から導入されましたデマンドタクシー方式について、二里町の中山間地区においても、路線バスのかわりに導入を検討されているというふうに伺っており、現在、停留所をどこにするかなどの協議がなされていると承知しているところです。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  地域の要望、意見を聞き、地域で使い勝手のいいような手法で取り組んでいただきたいと思います。 次に、私がよく見る昭和バス畑川内線においては、小学生の登校時、下校時以外には乗客の姿を見ることはほとんどありません。運転手さんだけです。バス会社との協議の中で、この区間に限らず、路線廃止の協議はあっているのか。あっているならばどの路線なのか、回答ができるならばお答えください。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  お尋ねでございます畑川内線につきましては、昭和自動車株式会社様が運行される伊万里駅前から南波多経由で黒川を結ぶ路線で、議員御指摘のとおり、黒川小学校の児童の利用が大半だというふうに承知しております。このため、この畑川内線につきましては既に黒川町内で運行しているコミュニティバスの活用ができないかなど、黒川町のまちづくり協議会や路線バス運行事業者の昭和自動車株式会社様との意見交換を行っているところです。 また、このほか西肥自動車株式会社様が運行される伊万里駅から黒川町を結ぶ清水線、伊万里駅から二里町を結ぶ炭山線についても、運行事業者様を初め地元とも意見交換を行っているところです。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  JRみたいにいきなりの廃止や便数減が発生しないように、地元の意向を聞き、十分な協議を重ねられることを願っております。 次に、市長にお尋ねいたします。 行政側においては、事業での費用対効果ということをよく言われますが、利用者が減少し、経費がかさみ、それに伴って路線が廃止されていけば、高齢者にとってさらに利用しにくくなると思います。こういった中、今、全国的に高齢者による事故の増加を受けて、免許を返納される方が急激に増加しているようです。 先日のテレビでは東京都においての免許返納者は、5月は4月の1.5倍だと報道されておりました。今、本市においては免許返納者がいまりんバスやコミュニティバスを利用された場合には、返納日から1年間を無料とした取り組みがなされております。しかし、それでは抜本的な対策にはならないと思います。返納者のやむを得ない事情を考慮すれば、返納者に対して、そしてあわせて免許返納者だけを優遇すれば不公平となるため、80歳以上の高齢者に対しても、恒久的な無料化を図る考えがないかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  ただいま免許自主返納者等を含め80歳以上の高齢者に対し恒久的な無料化を図るべきだというふうな御質問だと思います。本当に議員御指摘のとおり、免許返納を迫られる高齢者にとっては免許返納後の移動手段の確保、通院や買い物など、生活を営む上で重要な課題であるということは十分認識をいたしております。このために路線バスを初め、コミュニティバスの運行など公共交通の維持確保、加えて利便性の向上は重要な交通政策課題であるというふうに考えております。 一方、ただいまおっしゃったように、公共交通運賃の恒久的な無料化ということの御質問でありますけれども、無料化となりますと、先ほどから政策経営部長が説明しているとおり、現状でも赤字補填をしている状態の中で、さらなる財源をどのように確保していくのか課題となります。 また、運賃が100円と、高齢者に対し十分配慮した料金設定でありますので、公共交通の仕組みを維持していく上では一定の受益者負担をお願いせざるを得ないというふうに考えております。また、いまりんバス、それからいまりんバスに準ずるコミュニティバスについての対応が今できておりますが、やはり今後についての大きな課題は、この公共交通のあり方についてはどうしてもクリアしていく、地域を維持していく上では必要なことだろうということは十分認識をしております。このことにつきましても新たなことができればいいんですけれども、どういう形が本当に地域の公共交通として、また交通手段の確保、これは今後の大きな課題になると思いますので、議員の皆様とも、それから地域の皆様とも協議をしながら、今後の地域の足の確保については考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  期待しておりましたので、残念な回答だと私は思っております。本市の財政状況が厳しいことは理解をしております。特に今は学校施設の補修や伊万里中学校建設に係る事業費、小・中学校のエアコン整備等、教育費に係る事業費が多額であります。しかし、高齢者に対する施策も必要です。全然やっていないというわけではありません。今、免許返納者に対しては1年間のコミュニティバスの乗車が無料であるならば、公平性の立場から、せめて免許のない高齢者にも1年間の無料措置を図るべきだと思います。 日本語には区別と差別がありますが、無料措置がないなら、私はこれは差別だと思います。市長にもう一度お伺いいたしますが、とりあえず免許を持たない高齢者に対しても1年間無料の施策を考えることができないのか、そして、ふるさと応援寄附金のさらなる工夫による増額によって基金の上乗せ等での財源確保が可能となった場合には恒久的な無料化の取り組みの実現ができないか、あえてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  先ほども述べましたように、現在においても100円という設定です。1年間は免許返納者については無償という形にしております。これからもふえていくと思いますが、高齢者に対する金額全額を無償という形になると、全ての地域、現在はいまりんバスが走っているところと、それに準じた波多津ふれあい号、それから大川町のコミュニティすこやかバス、町内巡回バスくろがわ号、この範囲でしか、今のところできないんですね。 ですから、先ほどから言っていますように、これからは全域的にそういう公共交通、地域の足をどう確保するかという問題が出てくると思います。そういうふうな中での検討をしていきたいとは思っておりますが、そういうことでいくと、現時点でその地域沿線の方のみの高齢者に向けてのサービス的な形になりますね。ですから、全体としてどうやっていくのかということを私としてはぜひ議員の皆さん、それから地域の皆さんとも話し合いながら進めていきたいというふうに思っておりますので、現時点で、その地域の使える方たちだけの高齢者についてということでは今のところ考えていないという状況です。 ○議長(馬場繁)  2番坂本議員。 ◆2番(坂本繁憲)  今の市長の回答で、私はバスが回っているところだけ考えておりましたので、そうなればまたバスが回っていないところの方との不公平感も出てきますので、今後の課題ということで質問を終わります。 ○議長(馬場繁)  以上で坂本議員の一般市政に対する質問を終了いたします。 ここで10分間をめどにしばらく休憩いたします。               (午前11時3分 休憩)               (午前11時15分 再開) ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 引き続き、一般市政に対する質問を行います。5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎) (登壇) 皆さんこんにちは。5番、伊想会、西田晃一郎です。どうぞよろしくお願いいたします。 今回は第6次伊万里市総合計画について、1項目のみ質問させていただきます。 さて、平成29年7月から第6次伊万里市総合計画の策定に取り組まれ、さきの3月議会で議決されたところです。この計画には、いまりんcafeや市長と語ろう「伊万里の夢づくり」座談会、関係団体への意向調査を行うなどさまざまな手法を用いながら、市民の意見を幅広く収集され、反映されていると思います。 ちなみに、私も若者世代としていまりんcafeに参加いたしました。また、今回は初めての試みとして市内13地区へ出向き、本計画の推進を図るために、今後の伊万里市の行政姿勢について、直接市民の方々へ説明されておられました。このことについては大変すばらしいことだと感じております。 この説明会のことにつきましては、初日から岩﨑議員や力武議員からも質問があったところですが、これまでさまざまな質問の答弁の中で、キーワードとして市民との協働がありました。さらには第6次伊万里市総合計画にも触れられてきました。そして、深浦市長が政治モットーとされている人を大切にすると、一緒にやりましょう、幸せを実感できる伊万里市の実現については大変共感するところです。 これらはまさに本計画の基本理念である「時代に柔軟に適応し みんなで支え育てるまちづくり」と、将来都市像である「人がいきいきと活躍する 幸せ実感のまち 伊万里」に共通する部分でもあると思います。本計画の推進のためには市民への周知と理解を図り、市民や地域と行政が円滑に協働していくことが必要です。 そこで、市民の力を引き出し、市民が生き生きと活躍できる環境をつくり、本計画の推進を図っていくために、これまでの議論においてかなり重複する部分もございますが、今後の市政において総合計画に込められた市民の思いを形にし、真の協働を実現させていくために、今回質問させていただきます。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一) (登壇) 西田議員の御質問、第6次伊万里市総合計画について、まず、御質問いただいていますが、これまでも多く質問いただいていましたさまざまな観点から、初日から皆様の御意見をいただきまして、関心も高いものと考えておりますが、現在実施している今後の伊万里市の行財政運営についての地区説明会について、これまでの実施状況や趣旨なども含めて御説明いたします。 この地区説明会は本年5月から開始し、これまで12カ所で説明を行っております。繰り返しになりますが、人口減少や少子高齢化の状況、また、市における財政状況、さらに御質問がございました第6次総合計画の策定趣旨や施策の概要として、重点施策などを中心に御説明しております。 この対象者といたしましては、本来であれば子育て中の若い世代も含め、これからの伊万里を担う全ての方々を対象に説明すべきとも考えておりましたが、まずは各地域におけるまちづくりの核組織であるまちづくり運営協議会、この構成員でもある区長会や老人会、体育部、女性部、子ども会、小・中学校育友会の代表者などに説明を行っております。 参加人数は各地区で差はございますが、1地区当たり20人から40人の方々に御参集いただき、御説明をしているところです。 まずは今現在説明している内容や参加者数などの概要についてお答え申し上げました。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  先ほどは各地区の対象者や参加者の構成、参加者数はどうだったかということをお聞きしたかったわけです。先日、6月24日月曜日に大川内町で行われた説明会につきましては、これまでの説明会よりかなりよくなっているとお聞きしておりますし、今後もさらに改良を重ねて、目的や趣旨が伝わりやすい工夫をお願いしたいと思います。 それでは次に、伊万里地区の説明会では参加者の不安感が否めない状況でしたが、これまで回られて、各地区の参加者の反応や質問はどうだったかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  参加者の各地区における反応や質問、どういった質問がございましたかという御質問でございます。 まず、今回のような本市の各地域ごとの人口推移や財政状況、今後の事業見直しなどをあわせて市民の皆さんに直接御説明したことは、今回が初めての取り組みとなりました。特に各地域における今後の人口や高齢化の推移については、ふだん余り見ることのない人口メッシュ図などを用いて説明するとともに、具体的な数字を示したことから、地域によっては反響が大きい部分もあったものと考えます。 また、本市の財政状況につきましても、歳入はこれまで以上の増加は見込むことが難しく、歳出は扶助費を初めとした社会保障費などが年々増大し、非常に厳しい財政運営になってくると説明していることから、不安をあおる部分もあったのではないかと感じております。 しかしながら、本年3月に策定した第6次伊万里市総合計画を具体的に進めていくためには、この人口減少、少子高齢化という大きな社会問題、また、市の財政状況を直視しなければならず、当然、厳しい御意見があるものだろうという想定の中であっても、まずは市が抱える危機感を自分事として気づいていただく契機となればと考え、説明会を開催してきたところです。 こうした中、総合計画の施策を十分に説明できなかったことから、伊万里町におきましても、今後の未来への投資はないのかなど、意見があったことは議員も承知されていると思います。 また、他の地域における意見、質問などを簡単に申し上げますと、伊万里市の人口減少や財政状況がよくわかった。扶助費がこんなに多いとはびっくりした。公共施設の統廃合は理解するが、何か青写真がないと議論できない。具体案を持ってきてほしい。また、昭和29年の合併で伊万里市が誕生してから、そのまま時が経過している。今後は新しい伊万里をつくっていかなければならないという今の現状を一定受けとめていただいている方もいらっしゃった一方で、こうした状況の中で今後どのように進めていくのか。また、きょうの説明だけでは全て理解できないが、今後もこのような説明を続けてほしいなどの意見も頂戴しているところであり、これまでの質問にもございましたが、今後はよりわかりやすいよう改善することや参加しやすい仕組みづくりを考えていくなど、工夫をしながらも継続して取り組んでいく必要があると認識しております。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  まずは住民の方々に十分な理解と納得を得られ、そして、それが参画や協力につながるよう、継続的かつ丁寧な意見交換等に取り組んでいただければと思っております。 それでは、次の質問に移ります。 さまざまな手法で市民の方々の意見を集約されてこられたと思います。先ほど申しましたとおり、私もワークショップに参加し、そこには若い世代が中心に参加されていた印象があります。 そこで、そういったワークショップ等への参加者への本計画等について、周知はどのようにされましたか、お尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  議員御紹介のとおり、第6次総合計画の策定段階に開催したワークショップ、いまりんcafeは「これからの伊万里」というテーマのもと、計3回開催し、高校生や若手のまちづくり団体、子育て中の女性など幅広い年齢層の方々、また、議員も当時御参加され、伊万里の将来に向けてさまざまな御意見を頂戴いたしました。 このワークショップは総合計画の、特に基本構想に市民の意見や思いなどを反映することを目的に開催したことから、計3回のワークショップの内容を取りまとめた報告書を市のホームページで公開するなどにとどまっております。 御指摘のとおり、ワークショップの参加者など幅広い方々に呼びかけ、総合計画の内容を改めて御説明する機会などについて検討してみたいと考えておりますので、その折にはぜひ議員の御協力もどうぞよろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  確かに私にもお声かけいただくのを楽しみにお待ちしております。 次に、先ほど来、さまざまな手法で周知をしていくとお答えいただいておりますが、今後、周知する上で、さらに対象者や手法についての工夫というのをされていくと思いますが、その辺についていかがでしょうか。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  今回、市内全ての地区を回り、第6次総合計画の策定趣旨や施策の概要などについて御説明を行っておりますが、今後はこの総合計画を具体的に推進していくためにも、より幅広い年齢層の方々に向けて丁寧に説明していく必要があると考えております。 このため、まずは総合計画の概要版を、来月7月には皆様の御自宅にお届けする予定としておりますが、この概要版は特に若い方々に広く手にとって見ていただきたいとの思いから、イラストや図を中心とした親しみやすい誌面構成にしております。 さらに概要版にはQRコードを掲載しており、このQRコードをスマートフォンなどで読み取っていただければ、総合計画の本編を確認できるよう工夫を施しております。 ぜひ多くの方々にこの概要版をまずは御一読いただいて、第6次総合計画の周知に努めていきたいと考えています。 また、市民の身近な生活にかかわる行政情報を提供していくことを目的とした、市役所でまちづくり出前講座というものを開催しておりますし、7月5日に予定しております市長とちょいカフェなど、ぜひ積極的に御活用いただくよう、皆様が忙しい中でも総合計画を周知していく機会をより多くつくれないかなど考えておりまして、幅広い年齢層に集まられるよう、各地区の方々や議員の皆様にもぜひ御協力いただければと考えています。 今後とも、多くの市民の皆さんとともに今後の伊万里市づくりを共有し、総合計画の着実な推進を目指していきたいと考えているところです。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  概要版が配付されることにより、私としても身近な人たちに周知しやすくなると感じております。 ちなみに、配付する概要版はどのくらいのボリュームでお考えでしょうか。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  A4の、いわゆるリーフレット、パンフレットということで、たしか8枚程度だったと思いますが、カラー刷りでつくっているところです。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  それでは、次の質問に移ります。 市民との協働の必要性というのは十分理解されていますが、今後、その必要性についてどの程度考え、協働を推進していこうと考えているか、お尋ねします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  これまでも繰り返し述べておりますが、人口減少社会における地域での暮らしを維持していくためには、行政のみでは対応は困難でございますので、地域住民と行政が協働し、これまで以上に市民みんなで支える仕組みづくりを行っていくことが必要です。 第6次総合計画の重点施策に位置づけているとおり、地域の課題の解決を図る体制づくりのほか、地域活動を支えるリーダーの養成など、重点施策の一つとして市民主導型公民連携のまちづくりに取り組んでいくこととしております。 このため、先ほど申しましたとおり、総合計画に係る概要の作成やまちづくり出前講座を実施していくこと、また、今年度よりまちづくり課に職員を増員するなど、市民からの意見やアイデアなどをさまざまな施策に反映させ、実行していく体制づくりを強化しておりますので、今後もあらゆる機会を捉えて、市民皆さんとの対話を重視していきたいと考えております。 また、地区説明会でもお伝えしておりますが、今後、各地区で人口減少、高齢化が進む場合、私も医療分野などに携わってきましたが、議員も福祉分野など携わってこられたと思いますが、医療、介護、日常の生活支援などを一体的に提供する地域包括ケアシステムの取り組みについても重要であると考えております。各地区の社会福祉協議会との連携や地域住民との互助による支え合いを中心としながら、市民との協働のまちづくりについて努めていきたいと考えています。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  地域活動を支えるリーダーの養成などに取り組んでいただけることについては期待するところです。また、まちづくり課の職員を増員するなど、地域を支援する体制づくりを強化していただくことにも大きく評価するところです。 さらには先日、中山議員からもありましたように、地域おこし協力隊の登用も視野に入れ、地域の課題や問題解決能力のさらなる向上を継続的に図っていただければと思いますので、今後、農業問題等とあわせて御検討いただければと思います。 次の質問に移ります。 総合計画ですので、地域福祉活動計画や防災計画、インフラの総合整備計画など全ての計画を網羅していますが、これら関連する計画との連動に際し、庁内の連携は円滑に図られているのかをお尋ねいたします。 ○議長(馬場繁)  政策経営部長。 ◎政策経営部長(山邉賢一)  庁内での連携ということでございますが、第6次総合計画における具体的な施策を着実に実施していくためには、市民の皆さんの御協力、御支援とともに、当然、庁内における連携、関係部署との連携と各種事業の進捗管理を確実に行っていくことが必要不可欠であります。 このため、政策経営部では例年7月ごろから向こう3カ年の事業計画や、それに伴う予算などを取りまとめ、総合計画の将来都市像の実現に向けた事業であるか、市民福祉の向上に寄与し、地域の発展につながる事業であるかなどを多角的に把握していくための政策事業計画の策定を行っております。 この政策事業計画の中で、福祉や教育、子育て、防災、まちづくりなどの個別計画と総合計画との連動を管理しながら確認を行っていくとともに、限られた予算については、今回、職員に対しても財政状況などを説明し、伊万里市全体の状況の共有などを図りましたが、PDCAサイクルを繰り返しながら、効果的な経営資源の配分に努めていきたいと考えています。 このように、庁内組織の連携を常に意識しながら、総合計画の具体的な各施策を確実に取り組んでいきたいと考えています。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。 ◆5番(西田晃一郎)  やはりそれぞれの部署がそれぞれの事業に取り組まれていきますが、最終的に受け皿となる地域の方々が、縦割りの中で行われることでそれぞれにいろんな依頼が来ると思います。住民の方々の混乱を招いたり、例えば、やらされ感や負担感ということが増さないように十分に配慮して今後進めていただきたいという願いがあって、今回の質問となりました。 最後に、市長にお尋ねいたします。 重ね重ねになり恐縮ですが、今後、地域共生社会の実現に向けて、今後のビジョンをお聞かせください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) 地域共生社会の実現に向けてということでの御質問であります。 西田議員におかれましては、長年、福祉施策に携わっておられたということで、特にこういう点については精通されていると思っております。 この地域共生社会の実現に向けてということで、どういうことかということで説明しますと、厚生労働省のホームページがあるんですが、全部読めば物すごく長いので、背景というふうな点もありますが、最後の「地域共生社会とは」という定義で、「社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すものです」というふうなことで結ばれております。これに向かって国のほうの施策もいろいろと打ち出されておりますし、これからも2020年まで全面展開に向けていきたいというふうなことで進められているところです。 この地域共生社会の実現、これは私はまさに、今回策定した第6次伊万里市総合計画の基本理念であります「時代に柔軟に適応し みんなで支え育てるまちづくり」をもって目指す将来都市像である「人がいきいきと活躍する 幸せ実感のまち 伊万里」の実現と同義であろうと考えております。 今後、第6次総合計画の特にまちづくりの目標の一つである安心で健やかな暮らしづくり、また、重点施策の市民主導型公民連携のまちづくりに基づく事業を推進しながら、地域共生社会を実現し、市民の皆様が幸せを感じ、笑顔で暮らしていける伊万里市をつくっていきたいと考えておりますので、議員の皆様、市民の皆様方の御支援、御協力をお願いいたします。 ○議長(馬場繁)  5番西田議員。
    ◆5番(西田晃一郎)  総合計画には多くの市民の方々の、今後の伊万里市の発展に対する熱い思いと大きな期待が込められていると思います。また、当然のことながら、市長の政治信条にも通ずる部分も少なくありません。 よって、この総合計画が絵に描いた餅にならないように、机上の空論にならないように、時間をかけて地域に対して丁寧に寄り添いながら、地域の特性に合った支援を継続していただくとともに、地域の問題解決能力のさらなる向上を図っていくことが真の協働につながり、伊万里市の発展につながると確信しております。 先ほどありましたように、私自身も密にかかわりながら、地域で皆さんと一緒に取り組んでまいりたいと思っております。 以上で質問を終わります。 ○議長(馬場繁)  以上で西田議員の一般市政に対する質問を終了いたします。 ここでしばらく休憩いたします。               (午前11時42分 休憩)                (午後1時   再開) ○議長(馬場繁)  会議を再開いたします。 引き続き、一般市政に対する質問を行います。11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸) (登壇) こんにちは。一般質問3日目、3番手、6月議会の最後の質問者となりました。いまり新風会、11番前田邦幸でございます。どうかよろしくお願いいたします。 6月18日、伊万里市においても防災無線の訓練放送が昼間にありました。確認はされたと思います。 また、6月23日日曜日には、市民センターにおいて14時から第33回の伊万里合唱団の定期公演会がありました。すばらしい歌声で楽しい時間を過ごすことができました。来期には市民の皆さんも生の声を聞きに行っていただければと思っております。 さて、今回6月議会においては2点について通告をしております。 1点目は教育行政について。今までも何回ともなく質問をさせていただきましたが、伊万里の10年後、15年後を考えたときに、今やらなければならないと考え、通告をしております。 少子化が進む中、子どもたちが思い出づくりの中で、人を思いやり、郷土愛を持てる教育現場をつくるのが責務と考えております。壇上では、まずは国の学校編制についてお尋ねをいたします。 2点目は子ども・子育て支援についてであります。先ほども言いましたが、伊万里市の将来を考えますと、少子化における人口減少を見据え、早期に行動をしなければならないと考えております。私は今でしょうと思っております。市民皆さんで一緒に子育てしていかなければならないと思っております。 そこで、国において2015年4月に導入された子ども・子育て支援新制度はどのような制度なのかをお聞きいたします。 以上2点について壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定) (登壇) 前田邦幸議員の最初の御質問、学校編制、学校規模、国における考え方はということでございます。 学校規模の標準は学級数によって設定をされておりまして、学校教育法施行規則では、望ましい学校規模として、小学校、中学校ともに全校で12学級以上18学級以下としております。これは小学校では6学年ございますので、各学年2学級以上3学級以下となります。また、中学校では3学年ですので、各学年4学級以上6学級以下、これが望ましい学校規模ということになります。 以上です。 ○議長(馬場繁)  市民部長。 ◎市民部長(桑本成司) (登壇) 前田議員御質問の大きな2番、子ども・子育て支援についての子ども・子育て支援新制度についてお答えをいたします。 子ども・子育て支援新制度は、本格的な人口減少社会の到来と、さらなる少子化の進行、待機児童問題、地域の子育て力の低下、幼稚園と保育所の制度再構築の要請など、抜本的な制度改革が求められていたことから、国において子ども・子育て関連3法が制定され、平成27年4月にスタートしたものでございます。 具体的には、幼児教育と保育を一体的に提供する認定こども園制度の改善や、認定こども園、幼稚園、保育所を通じた共通の給付制度の創設、保育の量的拡大のための地域型保育事業の創設、さらには、地域の子ども・子育て支援の充実、子ども・子育て会議の設置などがなされたところでございます。 今回の質問にあります幼児教育・保育の無償化につきましても、この子ども・子育て支援新制度に合わせて、第3子以降の子どもや低所得者世帯を対象に段階的に無償化が進められ、ことし10月の消費税増税に合わせ、3歳から5歳までの全ての子どもたちとゼロ歳から2歳までの住民税非課税世帯の子どもたちの保育料を完全無償化する運びとなったところでございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  教育行政のほうから行きたいと思います。 今、教育長が壇上で言われましたが学校教育法施行規則において望ましい学校の規模、小・中学校ともにクラスがえのできる、小学校の場合は1学年2学級以上、中学校は4学級以上が望ましいということでありました。 本市の教育委員会でも定められたものがあると聞いておりますけれども、本市の教育委員会で定められた望ましい学校規模についてお尋ねをいたします。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  本市におきましては、平成24年度に伊万里市小・中学校規模適正化に関する伊万里市教育委員会方針を策定しておりまして、学校規模として、小学校では複式学級にすぐにはならない規模で、1学年1学級以上、全校で120人程度、中学校では多様な学習形態や部活動等の選択の幅が広がりやすい規模として、1学年2学級以上、全校で120人程度としております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  小・中学校ともに全校生徒が120名程度の規模と平成24年度に決められたようでございますけれども、伊万里市の今の学校規模の現状はどのようになっていますか。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  今年度、5月1日現在の統計になりますが、本市では、まず、国が示す標準学校規模を満たす学校、つまり12学級から18学級ということですが、小・中学校合わせて23校中5校が該当します。また、市が考えます先ほどの現実的な学校規模を満たす学校は、全23校中11校となっておりまして、小規模校が多くあるのが現状でございます。 また、学校規模を考える場合には、小学校と中学校を、今申し上げましたように分けて考える必要がございますので、義務教育学校南波多郷学館は、今申し上げました数字の中では前期課程の1年生から6年生までを小学校としてカウントしています。それから、後期課程の7年生から9年生までを一つの中学校としてカウントして申し上げております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  やはり伊万里の場合は面積も広うございます。私が小学校、中学校のころは炭鉱あたりがありましたので、山代中学校でも相当のクラス数がありまして、私が中学校のときは1学年5クラスぐらいありましたけれども、今はですね、山代中学校の場合を言うんですけれども、1クラス23名ぐらいになっております。全校で100名余りになっております。 やはり学校は子どもたちが社会に出る準備の場所として、最低限の団体生活ができる場でなければならないと思っております。1クラスの人数が少な過ぎることによって、子どもたち同士が切磋琢磨する教育活動ができない状況になるのではないかと考えております。それと、部活動の種類も限定され、運動会や文化祭、小学校の場合は遠足等の団体活動、学校行事の効果が薄れてきたのではないかなと懸念されるところもあります。その一つには、一つの学校の教職員の数が少なくなっている状況もあるかと思っております。 そういった中で、学校の運営上の課題もたくさんあるかと思っております。先生方の仕事もいろいろと多様なものになってきている中で、学校の運営においても、経験年数や専門性、男女比など教職員の配置によっては、先生1人当たりの校務負担等が物すごく重くなってしまっているのではないかと考えます。学校によっては先生たちの研修の時間も十分に確保できていないのではないかと考えております。子どもたちのことを第一に考え、今後の児童生徒数の減少を見据え、市全体の学校統合に対する将来的な方向性を早く教育委員会としては示していかなければならないと思っております。教育長のお考えをお聞かせください。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  地域によっては今後も児童生徒数の減少が見込まれるかというふうに思っております。この児童生徒数の減少に加えまして、校舎の老朽化、あるいは地域住民からの要望等があった場合には、伊万里市立学校規模適正化協議会を設置し、学校の統合や分離など適正規模について協議を行うこととなります。 近年では、御承知のとおり、平成26年に開催した協議会での協議結果を受けて波多津小学校と波多津東小学校が統合し、また、南波多小学校と南波多中学校の統合によって義務教育学校南波多郷学館が開校したところであります。 今年度、その規模適正化協議会を開催いたします。当面、滝野校の生徒数の減少、また、東山代町区長会からの要望等を踏まえて協議会を再開するわけですが、議員御案内のとおり今後も児童生徒数の減少が見込まれることから、学校統合に対する市全体の将来的な方向性を協議することも必要かと思っております。 今回の協議会の中で、児童生徒数の動向や、先ほど御紹介があったさまざまな教育活動状況を踏まえるとともに、保護者や地域住民の意見を聞きながら、市全体の適正な学校規模についても検討していただきたいと考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  そうですね、今年度、規模適正化協議会が開催されることになっております。今回の場合は、やはり滝野中学校等の関係だとは思いますけれども、時期的にこれだけ少子化が進む中で、特に周辺部ですね、山代であったり、波多津であったり、大川であったり、そういったところの生徒数の減少が激しいと思っております。一方、まちなかの立花町あたりは今どんどん家が建ち、この先何年かは子どもたちがふえる立花小学校もあり、東山代町あたりも団地造成が進み、今、伊万里市で児童数がふえているのは立花小学校と東山代小学校だと思っております。 特に山代中学校などは100人を切るような生徒数になって、クラブ活動も本当に限定されたクラブしか今ありません。多分、来年度からはクラブの数も3つか4つぐらいに限定されることになっているかと思います。その中で、やはりクラブ活動をするために、中学校の場合は小学校のときにしていたスポーツ、例えば、バスケットを中学校になってもやりたいということであれば、教育委員会としては山代中学校から国見中学校に変えてもいいというルールになっているとお聞きをしています。そういったことをしていくと、特に周辺部の中学校の生徒数が急激に減少していくんではないかなと。 そういったのを踏まえて、今回の規模適正化協議会の中でも伊万里市全体の先を見据えた協議をやっていただき、全体で地元の人たちと話せるものを土俵に出さなければ、地元の人たちはなかなかわかりにくいと思いますので、そういったものを示していただきですね、私が気にしているのは、地元の山代中学校なんですけれども、これ以上生徒が減ったら、極端な話、国見中学校と統合したほうが逆に子どもたちのためになるんじゃないかなと考えるときもあります。どうか未来を見据えて協議に入っていただきたいと思って、お願いをしておきます。 2点目に行きます。教育委員の構成について質問をしていきたいと考えております。 教育委員の構成については昨年の12月の議会でも質問させていただきましたが、現在の教育委員がだめだとかいうことではなく、学校の現場の実情をもっと委員会の中で知っていただくために、教育委員に子育て世代の人をふやしたらどうですかということを私は言っていたつもりでございます。なかなか教育委員さんは御多忙で、いろんな仕事をされていることと思います。ただ、学校現場の声は、いつも子どもたちが通っている親御さんでなければわからないことがあると考えております。そういった中で、教育委員さんは総合教育会議の委員でもあられますので、その中では市長が座長としていろんな意見を聞かれるかと思っております。そういった中で、現場の声を聞くことによって、伊万里市内の学校のいい環境の中で子どもたちが思い出づくりができるんじゃないかなと考えております。 現在、武雄市が9名、佐賀市が5名の教育委員の方を選出されておられることは御存じかと思っておりますけれども、最近では、市外の中学校に通われる中学生が多くなっているんではないかなと思っております。やはり通っている小学校の中で、子どもたちの仲間づくりにちょっとした誤解が生じたり、今は校区の中の中学校に行くというのがルールでございますけれども、行かなくてはならない中学校の生徒間のちょっとしたトラブル等が親御さんに話が行って、それと、PTAの方たちの話の中で、いや、あそこの中学校にはうちの子どもをやりたくないねというような声も最近耳にしました。子育て世代の教育委員さんたちがふえることによって、そういった率直な意見が教育委員会の中に反映されたり、総合教育会議の中に反映されれば、もっといい学校ができてくるのかなと思って、私は、多分今回で教育委員さんのことに対しての質問は3回目だと思っております。それを踏まえて市長の考えをお聞かせください。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信) (登壇) ただいま教育委員の構成についてということでの御質問ですが、教育委員につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律により、人格が高潔で、教育、学術及び文化に関し識見を有する者のうちから地方公共団体の長が議会の同意を得て任命することになっております。 また、委員の任命に当たっては、年齢、性別、職業等に著しい偏りが生じないよう配慮するとともに、委員のうちに保護者である者が含まれるようにしなければならないという定めがありまして、現在の教育委員の構成につきましては、4名の委員のうち元小学校校長の委員が1名、元高等学校校長で文化財等に精通された委員が1名、元市小中学校連合PTAの会長等を務められた委員が1名、保護者委員として、現在、小学校、中学校の子どもの保護者であり、PTAの役員を務められた委員が1名となっておりまして、男性が2名、女性2名の構成となっております。 県内10市の教育委員の保護者委員の状況につきましては、武雄市が委員10名のうち保護者委員3名、神埼市が6名のうち2名、鳥栖市が5名のうち2名、伊万里市を含む7市が1名となっております。 現に小・中学校に通う児童生徒がいる保護者の意見を聞いて議論を深め、教育の活性化を図ることは大変重要であり、私も常に現場に行って現場の方と話し、一緒に考えることで課題やその解決の方法などを共有できるものと考えております。 現在、保護者委員に限らず、全委員が小・中学校連合PTAの総会や委員会に出席され、保護者の方々との意見交換を行って課題を把握するとともに、公民館や地域の行事などにも出席され、地域や保護者の意向を反映できていると考えております。 私も、子ども会連合会、それからPTAの役員の方とも話をしています。母親の方とも話をしています。教育委員の皆さんともいつもよく話をしております。先ほど前田議員が言われましたけれども、現在の教育委員の構成で今のところ十分できると思っておりますし、私もできるだけ保護者の方、それから育友会の方、それからPTAの役員の方とかも直接行って話をしています。そういうふうな中で、現時点で教育委員の増員を行って保護者委員の拡大についてということまでは考えておりませんので、御理解を賜りたいと思っております。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  市長の答弁はマニュアルどおりの回答だったと思っております。 国が定めるものそのものを言われておりましたけれども、今、新制度になって市長が任命権を持たれているはずでございます。だから、市長に対してお聞きをしたんですけれども、教育委員会の定例会にも何回となく傍聴に行かせていただいております。この前の総合教育会議にも傍聴に行かせていただきました。その中で、教育委員会でもそうですけれども、保護者代表の方が1人おられます。その中で意見が言えるような状況なのかなと私は思っております。ある程度そういった子育て世代の方が2人3人いることによって、本音で話ができるんじゃないかなと思っております。 あの会議の中で、この前の総合教育会議でも市長が座長を務められて、意見を各委員さんに聞かれておられましたけれども、なかなか本音を言えないような状況じゃなかったかなと思っております。教育委員というのは物すごい力を持っている方だと思っております。教育委員さんがその会議の中で言われることは、一般的にPTAの中で言っておられる言葉とは全く違う力を持っていると私は思っております。そういった方が二、三人一緒に話ができれば、もっと本音の部分も出てくるんじゃないかなということで市長にお尋ねをしたところでございます。今後の市長の考え方を見ていきたいと考えております。 教育委員会のほうは一応終わりたいと思っております。 次3番目ですね、教育現場についてのほうに行きたいと考えております。 3番目は、小・中学校の現場の中で、小・中学校の管理事業の需用費についてお尋ねをいたします。 予算等を見てみますと、教育現場で一番大切な予算である管理事業の中の需用費というものに対して、去年よりもことしの予算が少なくなっておりました。その需用費の言葉を辞書で引いてみますと、必要な費用、なくてはならないものと書いてありました。その事業の中で一番必要な需用費の中の消耗品費が、平成30年度よりも令和元年度の予算のほうが少なくなっていたかと思っておりますけれども、そこのところをどう考えてありましょうか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  消耗品費が昨年より減っているんじゃないかということでございますけれども、確かに減っております。 今年度予算におきます消耗品費につきましては、小学校で1,401万1千円、中学校で836万7千円となっておりまして、昨年度と比較して、それぞれ92万7千円、47万2千円の減額となっております。これを児童生徒1人当たりの額にいたしますと、小学生が205円、中学生が309円の減額というふうになっております。 この要因といたしましては、児童生徒数の減少と全庁的な経常的事業の見直しということで考えておりますけれども、議員が御指摘されましたように、消耗品費につきましては、児童生徒が日々の学習において必要な用紙であったり、物品等を購入するための必要不可欠な予算でございますので、今後も学校現場の声を十分に聞きながら予算の確保には努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  そうですね、私が4年前に議員になって、文教厚生常任委員会のときに各委員さんたちと話をしていて、需用費あたりも消耗品費は佐賀県でも伊万里市の1人当たりの費用は低うございました。それで、文教厚生常任委員会の要望として、もう少し上げないと学校の先生たちがかわいそうだよねということで、多分幾らかは上げていただいたと考えております。 その中で、今、部長がおっしゃられたように、毎年減っていますよねという話をすると、生徒数が減っていますからという回答が出てきます。1人当たりの消耗品費は変わっていなくて、生徒数が減ったから予算的に減っていますよと言うんですけれども、特に今度の令和元年度の予算というのは、基本的に10月から消費税も上がるということで、もう少し予算をつけるべきだったと思っています。それに則して、やっぱり便乗値上げ等もあるかと思いますけれども、それに対して1人当たりの予算が全く変わっていなかったというのはちょっと疑問があるかなと。 その中で、学校の先生たちに聞いてみますと、大規模なというか、生徒数の多い学校はある程度プールして運営されていると思いますけれども、生徒数の少ない学校は、1人当たりの予算でやってもらうと別の予算を削って持ってこないといけないような状況だということもお聞きをしております。子どもたちが本当に勉強に必要な予算については、きちっと予算要求をされて、かち取るじゃないですけれども、確保するべきかなと思っております。 その辺を踏まえて、市長も現場を一番重視されていると思っておりますけれども、そういった子どもたちに実際に必要な需用費の中の消耗品費などに対しては、市長はどういった考えですかね。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  今、消耗品についての御質問なんですが、先ほどの教育委員の構成についてのときにちょっと気になることで、総合教育会議の中で保護者の代表の方が意見を言いにくいというふうなことを言われましたよね。これは私の運営方針がおかしいということを言われているんじゃないかと思うんですが、私としては、できるだけ保護者委員の方のみならず、教育委員の皆さんから、教育長も含めてですけれども、意見を言っていただくように考えて運営しているつもりですが、ちょっと反問権で聞くことはできないでしょうけれども、保護者委員の方がそういうことを言ってあるのかと思ったんですね。これについては、今後また何かありましたら教えていただきたいと思っております。 それから、消耗品についてということで質問があっております。私ももちろん今まで言っておりますが、教育の環境の充実というふうなことの中で、エアコンの設置とか、校長裁量による学校運営交付金の導入などというふうなことも取り組んできております。消耗品が少ないというふうな声が上がっているということだろうと思うんですが、これも直接私が聞いているわけじゃありませんが、そういうふうな声が上がっているということであれば、教育委員会のほうで各学校の状況について、確認、そして検証させて、必要な予算については確保するということを進めていきたいと思っております。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  先ほど総合教育会議のときの、言いにくいじゃなくて、やはり市長が一番偉い方で、私もそうですけれども、偉い方と話すときにはなかなか言いづらい、言いにくいじゃなくて言いづらい面がありますよねということを言ったつもりでございます。 消耗品費は今後ともきちっと使えるような予算の要求をしていただきますようお願いをいたします。 次の学校内の危険箇所についてのほうに移りたいと思っております。 モニターをお願いいたします。    〔資料を示す〕 ここは大坪小学校の北側の木造校舎でございます。多分御存じかと思いますけれども、一時ここを児童クラブに改修して使うというような話もあった建物でございますけれども、この建物は、私が見たところ、多分築70年ぐらいはたっているかと思っております。 その部分で、今真ん中のほうの基礎の部分で黒くなっているところ、そこは基礎が劣化してなくなっております。宙ぶらりんの状態でございます。そういった建物が小学校の敷地内に現在も建っているのですけれども、子どもたちが何かの拍子でけがをしたり、最近は地震もですね──伊万里は地震が来ないとかという話ですけれども、もし地震が来たときは多分危ないのじゃないかなと考えております。 それともう一つは、美観ですね、学校施設の中にこういうものがあるということが、保護者のイメージにも影響するのじゃないかなと考えております。そういったものを早く撤去するべきじゃないかなと考えております。そういったものはどうお考えですかね。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  先ほど写真で見ましたとおり、かなり老朽化をしておりますけれども、昨年、第4児童クラブの建設の際に老朽化の点検をさせていただきました。先ほど言いましたように、写真で見たとおり、かなり老朽化をしておりますけれども、今すぐの危険性は低いのではないかというふうには認識をしております。 また、先ほどの校舎につきましては、現在倉庫として活用している面もございまして、学校としても必要な建物ということでございますので、今のところ解体する計画はないというところでございます。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  今の答弁では、今のところは大丈夫だということでございますけれども、想定外というものもありますので、多分、地震が震度5ぐらいになったらちょっと危ないのかなと、震度4ぐらいまでは大丈夫かなと自分なりに理解はしております。 モニターをお願いします。    〔資料を示す〕 これは同じく大坪小学校の写真で、真ん中に見えているのが、今度新しく児童クラブとして新設された建物でございます。その横に焼却炉が今現在もあります。煙突もこのように立っております。これはアップで撮った写真ですけれども、非常に劣化をしております。これも安全なのでしょうか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  焼却炉につきましては現在のところ使用しておりませんので、解体撤去すべきものというふうには考えております。ただ、学校関係については雨漏り等の緊急度が高いものから順次対応をしておりますので、現在までちょっと解体ができていないという状況でございます。 このため、解体につきましてもしなくてはならないというふうには考えておりますけれども、優先度を判断をしながら対応していきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  そうですね、解体をしなくてはいけないだろうと思っております。 この焼却炉は、多分学校でいろんなごみを燃やしていけなくなったときからすると10年以上になるかと思います。その間なぜ解体ができなかったのかというのは、やはり予算の都合だったんですかね──聞かないほうがいいですかね。 私が思うには、学校施設で燃やしてはいけなくなったときに焼却炉は各学校にあったと思うんですけれども、そのときにすぐに対応ができたのじゃないかなと思っております。多分、学校施設で燃やしたらいかん、焼却炉は撤去しなさいよという国の指導があったと思いますけれども、そのときにすぐ対応できていれば何かの補助金があったのかなと思っておりますけれども、できるだけ早くその焼却炉に関しては、煙突だけでも撤去していただければいいかと思います。台風あたりで突風が吹いたときに倒れる可能性があるかと思います。ほかの学校はほとんどが煙突だけは取ってあります。特に大坪小学校は児童クラブの横に焼却炉があるんですけれども、煙突が台風で突風が吹いたときに児童クラブのほうに倒れたら、また修理代がかかるかと思いますので、早目に煙突だけでも撤去していただければと思っております。 大坪小学校のほうは一応見ていただきましたので、終わりたいと考えています。 次、モニターをお願いします。    〔資料を示す〕 ここは東山代小学校です。東山代小学校は煙突だけは取ってありました。やはり突風で倒れたりすると、子どもたちがけがをすると思われたんだと思っています。大坪小学校も煙突だけは早目に取っていただければなと考えております。 それと、ここが東山代小学校の第1児童クラブの建物でございます。ここも大分老朽化がひどく、先ほど大坪小学校では倉庫として使っていますと言われましたけれども、東山代小学校の児童クラブができる前はここが倉庫でございました。この中に使わない机とかはたくさん置いてありましたけれども、児童クラブに使うことになって倉庫が別の教室のほうに移動されたと私は記憶をしております。 そういった中で、やはり老朽化した建物の中で子どもたちが放課後児童クラブとして使っているわけでございますけれども、ほかの伊万里市内の児童クラブはどこでもきれいなところになっています。立花小学校、伊万里小学校、大坪小学校も今さっき見ていただきましたけれども、新しい建物で快適に子どもたちが過ごしているんじゃないかと思っております。その東山代小学校の児童クラブの老朽化に伴う建てかえ等の考えはお持ちでしょうか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  東山代小学校は私の母校でございまして、私が小学生のころから建っている建物でございますけれども、この東山代小学校につきましては、御存じと思いますけど、伊万里中学校の次に建てかえをするということが決まっておりますけれども、小学校の設計を進めていく上で全体の配置ですね、施設の配置とあわせまして児童クラブの施設整備も検討していくこととしているところでございます。 こうしたことから、児童クラブのみを先行して整備するということは今のところ考えておりませんので、それまでの間は、木造の旧校舎ではございますけれども、現状の施設において児童クラブを運営していきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  そうですね、やはり学校の建築と並行して考えられるということでありました。 それと、東山代小学校の第2児童クラブは、校舎の中の部屋を使用されているはずでございますけれども、来年度は新1年生が多くて、多分教室が足らなくなるはずでございます。学校の校長先生と話してみても、あそこは普通教室として今度使うようにしていますということでしたけれども、第2児童クラブは来年はどういった場所に考えておられますか。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  議員が御説明をされましたように、来年度の東山代小学校においては1年生の入学生が多いということで、今、第2児童クラブで借用しております教室については来年4月以降は普通教室として利用されるということで、児童クラブでは使えなくなるということになります。 こうしたことから、新たな児童クラブの専用施設が必要であるとは認識しておりますけれども、先ほども御説明いたしましたが、小学校の建てかえを控えている中で、新たな児童クラブの施設整備というのはちょっと考えにくいと思っておりますので、当分の間になりますけれども、隣接する公民館等を活用させていただいて第2児童クラブを運営していきたいということで、その準備を進めているところでございます。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  今の答弁の中では、来年度から児童クラブを東山代公民館をお借りしてするということだったと思います。それに関して、何年公民館を使用されるんですかね。 ○議長(馬場繁)  教育部長。 ◎教育部長(中野大成)  何年といいますか、東山代小学校を整備する期間ということになりますので、伊万里中学校の後に東山代小学校については建設というような運びになればですけれども、何年かというのはちょっと今のところお答えできませんけれども。御了承ください。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  失礼いたしました。公民館との話の中で、何年ぐらいお借りできますかという話をされたのかなと思ったものですからお尋ねをしてみました。伊万里中学校ができるのに約3年ぐらいかかりますね。その後にスムーズに流れたとして5年、多分2年ぐらいは工事にかかると思います。5年ぐらいは公民館を使用されるのかなということでちょっとお尋ねをしたのでございます。 東山代小学校が耐震をクリアしておらず、伊万里中学校と東山代小学校が伊万里市の学校では耐震が残っているのですが、伊万里中学校は実施設計ができて、予算も大体の枠の金額が出ているかと思っております。東山代小学校の耐震の診断をされて建てかえしなくてはいけないとなったのは大体平成26年かなと考えております。そこから6年ぐらいたっているのかなと。普通で言う危ない、耐震の改修ができていない建物の中で6年も子どもたちが勉強しているのかなと、それを思ったときに、普通で言う安全・安心な場所で教育を受けられているのかなというのも疑問を持っております。 その中で、私がちょっと市長にお尋ねをしますけれども、伊万里中学校ができた後に東山代小学校を建てかえますよということだと思いますけれども、東山代小学校の建築に当たっては、基本構想というのは伊万里中学校と並行してできるはずだと私は思っております。お金をかけないで構想は幾らでもできると考えております。そういったものを形にしながら、東山代小学校の子どもたち、保護者とかにも示しながらしていけば自然と、今も東山代小学校の第2児童クラブを東山代公民館に置かせていただくということでございますので、あるところで話が出ていた複合化ですね、小学校と公民館の複合化というのはあるんじゃないかなと、最適じゃないかなと、お互いを使うのが。そういったものの構想というものは幾らでもできるかと思っています。あそこの敷地の中で考えるのであれば、そういった構想は伊万里中学校と並行しながらできるかなと思っておりますけれども、その件に関して市長の考えはどうですか。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  東山代小学校については、おっしゃるとおりですね、本当に早急な整備が必要であるということについては、私もこれまでにも答弁していますし、認識も十分いたしております。基本構想が必要だということもわかります。ただし、その前提となります学校の統合と学校規模適正化協議会等の答申もあります。 それから、何か場所とかが全て決まっているような話を、前回のときもされたような気がするんですけれども、建設場所の問題もあります。それから、今おっしゃった公民館や児童クラブとの複合化の話というのもあります。そういうふうな前提がないことには、この基本構想も非常に、それこそ絵を描くだけはできるかもわかりませんけれども、現実的に、いつ、どういうところに、どのようなものをつくっていくかというふうな基本構想をつくっていく必要があると思いますので、これらの点についてまず整理をする必要があると思っています。 それから、地元の皆さんについても十分御意見を伺う必要があるというふうなことをしながらですけれども、私としても、伊万里中学校の次は東山代小学校と、ぜひ一日でも早くという気持ちはありますが、やはり整理すべきところをきちんと整備しておかないと、先に何かをしたことによってもう一度やり直さないといけないというふうなことはできませんので、ぜひ基本的な事項について整理をして、また地元の皆さんからの意見等を集約しながら、できるだけ早く着手したいという考えは変わっておりません。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  早くそういった目に見えるものをつくっていただきたいと考えております。 次に、時間が余りなくなってしまいました。4番目に、公民館の複合化に対して最終確認のために市長にお尋ねをいたします。 前回、副市長にも答弁をしていただきましたけれども、伊万里中学校の予算ができていないので、まだわからないということでしたので、確認のために今後のスケジュール等を市長にお尋ねします。 ○議長(馬場繁)  市長。 ◎市長(深浦弘信)  大坪公民館と大坪保育園の複合化につきましては、伊万里中学校の建設事業費が見えない中で、本市の厳しい財政状況を考えるとというふうなことで事業進捗に踏み切ることができませんでしたので、2月議会においては一旦留保させていただくよう御理解をお願いいたしたところであります。 そのような中で、このたび伊万里中学校の建設事業費が固まり、複合化施設の財源確保の見通しが立ちましたので、改めて庁内協議を重ね、再度地元の大坪地区区長会と大坪地区まちづくり運営協議会等へ説明をいたしました。 それらの結論を受けまして、6月7日だったと思いますけれども、大坪地区の区長会、それから大坪地区の議員の皆さんもおいでになったんですが、大坪地区の区長会からは、大坪保育園の老朽化は著しく、早急に整備、建てかえすることは待ったなしの状況にあること、あわせて公民館を地域の核となる施設として整備する。今回の計画は大坪地区としては千載一遇のチャンスと捉え、今後のまちづくりを進めていきたいということで、複合施設の建設に取り組むよう要望を受けたところであります。 これらの要望も受けまして、地元の人たちの協力もいただけるというふうなことから、この複合化については、6月上旬になりますけれども、複合施設を進めていくという方針を決定したところであります。 そういうふうなことですので、これまで説明してきましたとおり、予算的には9月議会において補正予算、実施設計について上げていきたいというふうに思っております。9月議会で補正することと考えております。また、施設整備につきましては令和4年3月までに全体的な整備を完了させたいということで考えております。 この大坪公民館と大坪保育園の複合化についても、いろいろと御心配をおかけした点があるかもわかりませんが、地元の人たちの意向も、それから保育園生のためにも、ぜひ複合化施設でいきたいというふうに思っております。 昨年から小・中学校のエアコン設置とか、伊万里中学校の建てかえなど大型事業について、議員の皆さんの御理解、御支援によって、この財政状況の厳しい中においても取り組んでくることができましたし、今回の複合化施設につきましても、これまで同様、皆さん方の御協力を得ながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  スムーズに流れていくようにお願いをいたします。 お待たせしました。子ども・子育て支援のほうに移りたいと思っております。 幼児教育無償化は、力武議員や盛議員がある程度のことは言われたと考えております。 私は少子化に対する子育て支援をもう少しすることによって、お子さんがふえればいいかなと思っている中で、今回の無償化の対象児童は3歳以上、2歳以下の住民税非課税世帯に限られておりますけれども、他の自治体においては、以前から保育の無償化をしているところがあり、移住者がふえ人口増になっている町や市があるとお聞きをしております。 今回の無償化を機に、ゼロ歳から2歳も無償化にすることによって、子育てのしやすい伊万里市のまちづくりに貢献できるんじゃないかなと考えております。仮にそうした場合、伊万里市がゼロ歳から2歳に対する保育料の負担額は幾らぐらいになりますか。 ○議長(馬場繁)  市民部長。 ◎市民部長(桑本成司)  ゼロ歳から2歳の子どもを全員無償化にした場合の市の負担額ということでございます。 ゼロ歳から2歳までのいわゆる3号認定子どもを無償化した場合でございますが、これを平成31年4月1日現在の人数で試算いたしますと、年間で約1億8,000万円が必要となります。 議員御提案のように、今回の無償化を機にゼロ歳から2歳の子どもを全て政策的に無償化することで、子育てしやすい環境づくりに貢献できるということは期待できますけれども、財源は全額市の持ち出しとなり、結局は将来にわたって負担の増加につながるということで、御提案の無償化というのは非常に難しいのではないかと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  やはり子どもがふえればふえるほど、そういった無償化の費用も上がるかと思っております。やはり1億8,000万円ぐらいかかるということでございます。子育てしやすいまちづくりというものは、理想と現実はなかなかうまくいかないのかなと考えております。 次に、公立幼稚園・保育園の民営化に対してちょっとお聞きをしたいと考えております。 幼児教育・保育無償化に関して、財源として消費税交付金で賄うようになるかと思いますけれども、私立と公立の比較をしてみますと、公立保育園の市の負担が大きいとお聞きをしております。今後の考え方として、やはり公立保育園は6園ありますけれども、その中で残す分、民営化する分というものを考えていかなければならないということで、第6次の総合計画の中でも話が出ておりますけれども、市としてはそういった統合や民営化に対してどういった考え方をお持ちですかね。 ○議長(馬場繁)  市民部長。 ◎市民部長(桑本成司)  議員御質問の無償化による公立保育園の統廃合や民営化の考えについての御質問でございます。 これは繰り返しになるかもしれませんけれども、確認ということでまた御答弁させていただきたいというふうに思います。 公立保育園6園のうち築45年と一番古い大坪保育園につきましては、大坪公民館との複合施設の整備を計画しております。この保育園につきましては、公立保育園として残す予定としております。また、現在ファシリティマネジメントの観点から全庁的に公共施設の見直しを行っているということから、ほかの公立5保育園につきましては大坪保育園と同様に老朽化が進んでおりますので、今年度中に、仮称ではございますけれども、市民を入れた公立保育園整備のあり方検討委員会なるものを立ち上げまして、民営化など運営手法や施設の整備方法等について協議いただきまして、公立保育園の今後のあり方について方向性を定めていきたいというふうに考えております。 以上でございます。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  今後の動向を見ていきたいと考えております。 最後に、現在、黒川幼稚園が公立でありますけれども、今回の幼児教育・保育無償化によって、1号認定のお子さんの利用のメリットが少なくなったんではないかなと思っております。幼稚園に対して、やはりお母さんがおられる、誰かが子どもを見ておられるような、働いていない方に対する1号認定の子どもさんを預かるのが大体幼稚園かなと思っておりますけれども、以前は黒川幼稚園の料金等も低く抑えてありましたけれども、2年前からですかね、普通の民間の幼稚園と同じ料金に改定をされておりますけれども、今回の無償化に対して公立の幼稚園というか、市が幼稚園経営をしていくメリットというのが余りないかと私は思っています。それに対して市としてはどういった考えをお持ちですか。 ○議長(馬場繁)  教育長。 ◎教育長(松本定)  黒川幼稚園は、公立の幼稚園として昭和53年4月に開園をいたしております。遊びを大切にした教育、子どもたちの主体性を育む教育の場として、子どもたちに寄り添いながら励まし、自信を持たせ、自己肯定感が持てる園児の育成に努めているところです。 日めくりカレンダー「伊万里っ子しぐさ」の活用や家読の推進など、本市の教育方針に沿った幼児教育により子どもたちの豊かな心が養われております。 生涯にわたる人間形成の基礎を培う教育であるという幼稚園教育要領に沿った学習活動を実践する教育の場としての公立幼稚園の意義は非常に大きいものがあると考えております。しかしながら、先ほど来あっておりますように園児数も減少しております。少子化のさらなる進展に加え、本市の財政状況等も勘案する中で、市民部長からもありましたように公立保育園についても今後のあり方を検討していく状況にございますので、黒川幼稚園、伊万里市の唯一の公立幼稚園ですが、この幼稚園につきましても、そういった状況等も見ながら、今後、方向性の検討を進めていく必要があるものというふうに考えております。 以上です。 ○議長(馬場繁)  11番前田邦幸議員。 ◆11番(前田邦幸)  そうですね、視察で行ったところも、公立の幼稚園と保育園を統合されてこども園になされている施設が今多うございます。そうすることによって、1号から3号までの子どもさんたちをそこの園で預けられるという利点もありますので、今後ともいろんな場面を想定されて、議論して結果を出していただければと思っております。よろしくお願いして一般質問を終わりたいと思います。 ○議長(馬場繁)  以上で前田邦幸議員の一般市政に対する質問を終了いたします。 これをもちまして今議会における一般市政に対する質問を終了いたします。 本日はこれをもちまして散会いたします。               (午後2時15分 散会)...